2023年5月30日 静岡新聞静岡広域版に企画広告「教えて！ドクターQ&A」を掲載いたしました。しみず巴クリニックの宮地武彦先生にご回答いただきました。
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次の内容で掲載されました。
Q.糖尿病のためかかりつけ医で薬物治療をしてもらっています。昨年、新型コロナワクチンを接種した後に3日間血尿がみられました。令和5年春から始まるワクチン接種を受けても大丈夫ですか。
A.新型コロナワクチン接種後に肉眼的血尿を呈する人がいることは知られています。ワクチン接種後の血尿は若年者に多くみられ、60才以上でも1割程度の人でみられた、という調査結果があります。このような血尿は、IｇA腎症という慢性糸球体腎炎の患者さんで多くみられ、血尿は数日以内に消失することが多く、深刻な腎機能障害に至る人は少ないとされています。
新型コロナウイルスの感染リスクやワクチンの有効性から、基礎疾患を有する人はワクチン接種をすることが勧められています。今年も、65才以上の高齢者や基礎疾患を有する人を対象に新型コロナワクチン接種が行われます。
昨年のワクチン接種で血尿を認めたことから、慢性糸球体腎炎という病気が背景にあるかもしれません。まだ診断がついていないのであれば、かかりつけ医の先生や腎臓専門医に相談し、ワクチン接種後の尿検査異常や腎機能異常の推移を経過観察してもらってください。
